二歳半になった息子。しばらく続いていた登園渋りもおさまって、毎日楽しそうに保育園に行っています。何となく、時間の流れを気にするようになってきたようで、会話の中で「明日」「今日」といった言葉や、「何時?」という質問が増えてきました。また、冬から春に季節が移る時期なので、肌で感じる寒暖差や服装の変化についても話題になることがあります。
おべんとう
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「おべんとう」
作: 小西 英子
出版社: 福音館書店
発行日: 2012年2月5日
真っ白いお弁当箱に一つずつおかずを詰め込んでいく絵本。よくありそうな展開ですが、なんと言っても小西さんの絵がリアル。湯気や水滴、照りもしっかり描かれています。そして、お弁当箱に移す前のフライパンやタッパーに入ったおかずが描き込まれていることで、生活の一場面を切り取ったように感じられます。
息子も食べ物そのものに反応するだけでなく、「熱いの?」「もう冷めた?」など、温度感を絵から感じ取っているようです。最後のいちごは彼の大好物なので、つまんで食べる真似をしては「甘酸っぱい!」と満面の笑み。
文章は少ないので、覚えて読んでくれることもあります。あつあつ、ふっくら、ほっこりなど、語感の楽しい様々な修飾語にも触れられるのが良いです。
しろくまちゃんぱんかいに
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「しろくまちゃんぱんかいに」
作: わかやま けん
出版社: こぐま社
発行日: 1973年10月
こぐまちゃん、しろくまちゃんシリーズから、久しぶりのチョイスです。息子が買い物に自らの足で歩いて行くことが増え、欲しいものがあると「買っていい?」と聞いてきたり、自分でカゴに入れることが増えてきたので、いいタイミングかなと思って選びました。
シンプルな絵でページ数も少ないのに、本当に我が家で起こっているような買い物の流れが再現されていて、気持ちが乗っかりやすい。長年愛されていることも納得です。早く出発したくてたまらない子ども、ポストに手紙を入れたがる子を抱っこしたり、車道に飛び出さないように子供を抑えるお母さん、買ってほしいものに駄々をこね、機嫌を直すために公園に寄り、なかなか帰りたがらない子どもに「あと○回で帰ろう」と声をかけ、帰宅すれば夕飯の支度…。親目線だと、しろくまちゃんのおかあさんの心情も手に取るように分かる(笑)
通りの車にをつけてというシーン、あと3回で滑り台を終えて帰ろうねというシーンで息子は「そうだね」と返事をしています。日頃私から言われる言葉と重ねているのかもしれません。
かぜかぜかぜ
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「かぜかぜかぜ」
作: 山田 美津子
出版社: こぐま社
発行日: 2018年3月10日
目に見えない「風」に形と色を与えて表現している絵本。具体物はわかるようになってきた息子だけれど、これにはどんな反応をするのかな?とワクワクしながら選びました。
「風、どれ?」と聞かれることも多いですが、息子は風そのものよりも「季節」と「寒暖」の関係に興味を持ったよう。これまでも他の絵本で季節に触れることはありましたが、この本は一冊の中で一年の変化を終えるのがよかったのかもしれません。春から始まって、冬が終わった後、また春の風に会えるという、繰り返しを感じられるのもよかったです。
ちょうど物心ついてから初めての雪が降ったこともあり、冬の風の冷たさは実感としてわかるようでした。まだ時間の概念が曖昧なものの、暖かな春を待ちわびる気持ちから、「春、明日来る?」といった質問も出てきて面白いなと思いました。
ぼくのいす?
「ぼくのいす?」
作: すぎもと れいこ
絵: accototo ふくだとしお+あきこ
出版社: 教育画劇
発行日: 2009年6月
動物たちのそれぞれの椅子。大きかったり、小さかったり、高かったり、長かったり。形容詞を視覚的に理解できるようになっています。息子はワニのながーい椅子が面白いらしく、クスクスと笑っています。
僕のイスを探し始めて、石に座ったり、ボールに座ったり、亀に座ったり。息子はイスではないものに座っていくのが不思議なのか、「石、固いの?」「ボールに座ったの?」「亀さん、動いたの?」と、確認しながら進んでいきます。
最後に見つけた僕のイスはあったかいママのお膝。息子も真似して、ニコニコしながら膝に乗ってきます。「(ママの膝)固くないね!」と言われたのには笑ってしまいました。
とけいのあおくん
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「とけいのあおくん」
作: エリザベス・ロバーツ
絵: 殿内 真帆
訳: 灰島 かり
出版社: 福音館書店
発行日: 2014年03月10日
時計や「何時?」ということを気にするようになってきた息子に時計の絵本を選んでみました。時計を学ぶような知育絵本が多い中、擬人化された時計のキャラクターを主人公としたストーリーのある絵本です。ぱきっとした色使いも楽しいです。
ストーリーも気に入ったのすが、時計の音が視覚的な色と形でも表されているのも面白いです。低年齢の子どもの感覚に訴える表現ですね。登場する時計によって音が違うので、家にある時計の音も気になりだした息子。時計に耳を当てて針が進む音を聞いてみたり、自宅や祖母の家の目覚まし時計のベル(アラーム)の音を鳴らしてほしいとせがんだりと、興味が広がっているのが感じられました。
音だけでなく、長針、短針、秒針のそれぞれの進み方の違いも不思議そうに見ています。ジーっと時計を見ていて、カチっ!と長針が動くのを目にすると「動いた!」と嬉しそう。なかなか動かない短針を指して、「この針は動かないの?」と聞いてきます。

